本研究では、裸眼立体視ディスプレイを使用したバーチャルロボットヘッドと人間の対人距離の有効性と視線推定について検討します。
人間と同じような身体を持つ物理的なロボットが人間とコミュニケーションを行う際の問題点として、ロボットの動作により人を傷つける恐れがあることが挙げられます。
そのため、接近動作ができず常に適切な対人距離を維持できるとは限りません。
身体動作の欠点を克服するため、平面ディスプレイに表示されるオンスクリーンエージェントを使用することが検討されてきましたが、これはモナリザ効果が発生するため観察者が視点を変えてもエージェントから見つめられているように感じてしまう問題があります。
本研究ではこれらの問題を解決するため、裸眼立体視可能なディスプレイ上に人型の3Dモデルを表示することにより「バーチャルロボットヘッド」を開発しました。
T. MINEGISHI and H. OSAWA, “Accuracy of Interpersonal Distance and Line of Sight Between a Virtual Robot Head and Humans,” J. Japan Soc. Fuzzy Theory Intell. Informatics, vol. 33, no. 4, pp. 757–767, Nov. 2021.
PDFT. Minegishi and H. Osawa, “Do You Move Unconsciously? Accuracy of Social Distance and Line of Sight between a Virtual Robot Head and Humans,” 29th IEEE Int. Conf. Robot Hum. Interact. Commun. RO-MAN 2020, pp. 503–508, 2020.
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